USMLEの勉強を本格的に始めるに当たって、高得点を獲得した人たちの勉強法が英語で数多く公開されているので、勉強の息抜きに整理していく。(随時更新中)
ちなみにUSMLEの概要について、このブログに記載したが、260点超えはUSMLEを受ける日本人の中でも、毎年一人二人いるかどうかのレベルである。
① How I Scored 262 on the USMLE STEP 1 by Sean MS3の例
以前は自身でまとめを作成していたが、それを作るのに平日を費やし復習できるのが週末になっていた。それを5回読むことで代替するなど、効率化してきた。
- カレンダーを購入し、10時間〜12時間の勉強時間で、日毎の計画を立てた。
- Pre-dedicatedとDedicatedの期間に分けて考える。
<Pre-dedicated期間>
- 新しいことを学び理解する期間。ゆっくりでも確実に記載事項を理解することを重視する。
- ① FAの1セクションにマーカーをつける、② SketchyVideoの該当箇所を視聴する、③該当するKaplanの問題を解く、の3ステップで進める。
<Dedicated期間>
- 約2ヶ月前からスタート。学んだことをすぐ取り出せるようにする期間。
- どのリソースをどんなペースで完璧にするかを決める必要がある。すなわち、目標達成のための計画を日ごとのスケジュールに落とすこと。一問何分で解くのか、1日何問解くのかまで決める。
- 週6日10時間、朝8時から夜6時まで勉強した。2時間のUWorldの時間と1時間半FirstAidの時間で5つのピリオッドに分けて休憩をしっかり挟む。
- UWorldとFAを2周行った。フェーズ1(1周目)では10ページを1時間のペース、3分で1問(1分で問題を解き、2分で見返す)。フェーズ2(2周目)では一度問題を解いている分、時間を短縮して進める。2.6分を1問。
- 模擬試験を挟んだり、10時間の勉強後に SketchyVieoを倍速で見たりなどもした。
<利用した教材>
- UWorld 2回 ・・・Dedicated studyのためにとっておいたほうが良い。
- Kaplan QBank 2000問
- USMLE Rx 1500問
- Prometric 123問
- UWorld Sim Exam 2つ
- MBNE 5つ
- CBSE 2つ
- First Aid・・・必ずしも一言一句覚える必要はない。問題を解くことで FAの中の重要箇所を理解する。すなわち、問題集等で問われているところだけが覚える必要がある箇所である。QBankは、暗記をコミットする箇所を決めるためのガイドである。スペースに書き込みはせず、それよりも問題を解く時間を優先した。
<その他>
- 問題文はいつも最後の文章から読み、先に問われていることを把握するようにした。
- FAをアクティブリーディングしていくために、複数の色でマーキングしながら読み進めた。黄色が一番重要で絶対知らないといけあにこと、緑:上 hyperやDominatなど、ピンク・赤:Below。hypoやrecessiveなど。青:男性に関係するもの。X-Linkedなど。他。
- SketchyVideo MicroとFarmは特におすすめ。イメージで記憶に定着させていく。
- 友達と議論するときは時間の浪費にならないように、お互いにわからなかったところだけにする。
② How to Study For Step 1 265+ の例
- Anki: もっともコアとして利用した。
- Pathoma
- Boards and Beyonds: Physiology
- Sketchy video: pharm and micrology
- UWorld: QBとしてはこれだけ利用。
<講義について>
- 私は全てを最も効率的に学ぶこと、最も重要(high-yield thing)を学ぶことを重視した。
- 講義は古いやり方で一部の人にしか効果的でないと思う。多くの時間を失う割にStep 1に必要でないことも多い。講義のレジュメも効果的でないことが多い。またプロアクティブに学ぶ必要がある。50人中40人が講義に注意を払っていないこともあった。
- 私は出席が必須でないものは、行かないことを選んだ。
- (講義に頼らない)自学の方法を学ぶことも大事。
- 燃え尽きは、大事でないことに時間を費やしすぎることで起こる。
<Anki>
- 必ず使うべきリソースである。継続的に学ぶべき重要な事項が学べる。
- 繰り返しは、最も効率的で最も賢い方法である。全ての情報の中から重要な情報を凝集したものである。
- 優秀な医師というのは、賢いのではなく何度も同じ症例を経験している人である。
- 大事なのは一貫した勉強法。変えてしまったらそれまでの労力が無駄になってしまう。
<Pathoma>
- 2.5倍のスピードで見た。
<FirstAid>
- 教科書を読むのは嫌い。ゴミ。個人的にはおすすめしない。
- FirstAidからは学べない。多くの事実のつながりが無視されている。学ぶためのリソースでなく、振り返りのためのリソース。全体像を理解できるが、Step 1は全体の理解を試すものでなく、ファクトを覚えていることを試すもの。ブリッジを作るためのリソースとする。
- FAを何度も繰り返し読むことは、ファクトを覚える上での効果的な方法ではない。
<Boards and Beyond>
- Physiologyおすすめ
<UWorld>
- 唯一使った問題集。ゴールドスタンダードで独占している。解説も充実。
- 2回やるのが良いという人もいるが、私は時間の無駄だと思う。正解した問題をやるのは意味がない。それなら違う問題集をやったほうが良い。個人的にはUWorldで十分だった。
- 解説をみるときに、他の出題の仕方は何があるか、どういうケースであれば他の選択肢が正解になるかなどを考える。
<Dedicated period>
- 6週間
- Dedicated periodを始める3週間前にはAnkiを作り終えて、それ以降新しいものは作らなかった
- インターバルを45日〜50日としてankiカードを2周した。短すぎると燃え尽きてしまう。
- 5月テストに対して、 2月に問題演習を始めた。
- UWorldは40問で1ブロックになっているが、 5個から10個の問題から始めた。
- Dedicated periodが始まったとき、2000個の問題が残っていた。
- Dedicated periodは6日間のwork day。
- 月曜から木曜はAM5時におきて、2ブロックつまり80問解くとお昼になり、1時間から1時間半のお昼休憩と軽い運動をする。そしてAnkiによる振り返りを少し時間をかけて行い、夜ご飯を食べて5時6時にはリラックスの時間。
- 金曜は、5時間のNBME試験をやる。そして、振り返りやその日のAnkiをやる。将来のための投資と思ってNBMEにはお金をかけた方が良い。
- 土曜はUWorldの1ブロックをやり、MBNEテストの残りの振り返りをやり、その日のAnkiに取り組む。
- 日曜は、起きてその日のAnkiをやり、残りはオフ。半日はリフレッシュしたほうが良い。
<模擬試験>
- できる限り多くのNBMEをやるべき。
- UWorld practice exam、free NBME120 examも利用した。