医学部でのキャリアプランニングの難しさ(翻訳記事)

2018年5月23日
この記事は、掲載元の許可を頂いて、海外医学生のブログを翻訳して掲載しております。
原文(Link):The challenge in career planning in medical school
著者(Author):Ahkilesh Pathipati
帰属(attribute):Stanford Medicine Unplugged


私は来月医学部を卒業予定である。レジデンシーへの移行が近づき、次のキャリアステップについて考える時間を多くとっている。今後数年先にやってくる職業選択上の判断をリストアップする授業で行われる自己分析のエクササイズまでもやった。(フェローシップ選考や実習環境の種類、マネジメントロールを追求するかどうかの判断なども含めて。)そして私にとって重要な6つの基準に基づいて、それぞれの選択肢を評価した。

この取り組みによって、医学部のキャリアカウンセリングの強みと限界が浮き彫りになった。キャリアカウンセリングでは、学校でいかにうまくやるか、どのようにレジデンシーに辿り着くかを重要視している。例えば、私は専門の選択については貴重な道しるべを得た。異なる専門を持つメンターと話し、パネルディスカッションに参加し、臨床実習を通して複数分野を試すことができた。専門を決めた後も、レジデンシーでどのように自身のポジションをとるべきかについて素晴らしいアドバイスを得た。応募のプロセス全体を通じてサポートのリソースを直に得ることができた。

しかしレジデンシー以外の選択については、医学部のアドバイスは限られたものであった。長期的な目標を考えた際に、私は異なる臨床環境(学術機関、開業医、大病院など)や、様々な地理的な環境、マネジメントの立場をとることなどに関わるトレードオフについてほとんど知識がないことに気付いた。

さらに言えば、そのような情報にアクセスすることも難しい。医学生は大抵、学術機関以外での経験がほとんどないメンターのいる研修病院で訓練される。スタンフォードでは、少なくとも4つの異なる病院をローテートするため複数の臨床環境の経験を得ることができる。しかしそれでも、そのような環境における収入や生活の実態についての話を切り出すべきではないといった考えが広まっている。

多くの教育者はこの考えについて、生徒は学校にいる間にそのような問題を考えるべきではない、医学を学ぶことに全力を注ぎキャリアに関しては後で考えるべきだ、という主張によって正当化する。このような考え方には2つの欠陥がある。1つ目に、学生は学校にいる間にキャリアの選択を行わなければならない。専門を決め、レジデンシープログラムを評価する上では、将来のゴールを考えることが必要である。2つ目に、学生は既にこのような課題を憂慮しているということだ。しかし我々は賢い選択を下すことなく、お互いに噂話を共有しあい、無知な結論へと至る。

学生が何を求めどのように成し遂げたいのかということを率直に話し合せるようにしたいというのであれば、医学部は長期的視点のキャリアカウンセリングを改善するべきである。私は2つの変革によって、より将来のキャリアにより前向きな状態で卒業することができると考えている。

1つ目に、医学部のキャリアセンターは職業的な機会が専門や臨床環境、地理、その他の要素によってどのように変わるのかについて情報を集め共有するべきである。医学部におけるキャリア設計の一番のハードルは、信頼できる情報の欠如である。学校はその方法を私たちに示すべきである。

2つ目に学校は生徒とアラムナイ(OB会)との繋がりを深めるべきである。これはしっかりとしたアラムナイのデータベース、正式なメンターシップのプログラム等を作るといった方法がある。繋がり方に関係なく、アラムナイは複数のキャリアパスについてアドバイスや支援、真の洞察を与えるロールモデルとして機能することができる。

医学部(メディカルスクール)は変容の経験であり、職業上のキャリアのファーストステップである。わずかな変化によって医学部は私たちがこれから待っている多くのステップの準備により良く機能することができる。

Ahkilesh PathipatiはスタンフォードMD/MBAの4年生であり、ヘルスケアデリバリーに関心を有する。

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